前回はとにかく冷えは良くないとお話ししました。では、体温を上げる、体温を保つにはどうすれば良いのでしょうか?
体温が下がってしまう理由はいくつかありますが、一番大きな要因は筋肉量の低下だと言われています。農作業がなくなり、家事が機械化され、車が当たり前になりました。慢性的な運動不足により筋肉量が低下し、平均体温は下降の一途です。筋肉は基礎代謝の40%を占めると言われていますので、その筋肉量が低下するということは生産される熱量も低下することになります。
ここまではネットでも調べるとすぐに出てくると思いますが、さらに掘り下げましょう!
筋肉量が低下したなら運動や筋トレしたら解決するのか?という話になります。それも1つの解決法であることは否定しません。しかし、体温が低下しているということは日頃運動していなかった人だと思います。散歩程度なら問題ないですが、それを急に走ったりする運動や筋トレをしても効果は低く、怪我の危険が高まるだけです。事あるごとに言いますが、人間は急激な変化には対応できません。
まずはストレッチから始め、筋肉が育ちやすい環境を作るのが効果的です。
ストレッチをすると分かりますが、筋肉が一瞬ぼわーんと脱力したような感覚になります。これは固まっていた筋肉を伸ばしたことにより、血流が悪くなっていた筋肉に血液が流れ込むため、周辺の血液量が一瞬低下し、虚血状態になるために起きる現象です。
筋力が弱る=単純に筋肉量が減るだけでなく、筋肉は萎縮し、固まってしまいます。そして筋肉内の血流が悪くなり、さらに冷えると言う悪循環が起きているのです。
しっかりと伸びる筋肉を手に入れれば、血流がよくなり基礎代謝が上がり、体温も少し上がります。そこに運動や筋トレをすることにより、しっかりとした筋肉が育ちやすくなり、さらに基礎代謝が上がり、体温が上がるという好循環が生まれます。
次回はその他にもできる体温を上げる方法をご紹介します。