骨密度はよく聞く言葉ですし、骨密度を測ったことある方も多いと思いますが、骨の強度を正確に測るには骨密度だけでは不十分です。骨の強度に重要な要素はもう1つあります。骨質です。
骨密度が7割、骨質が3割の影響だと言われています。近年では簡易測定できるようになり、検査している病院も増えています。
では、骨質を改善する方法は何でしょうか?
それは、食事≒生活習慣です。ここでも、結局は生活習慣の改善が重要になってくるのです。
血管から運ばれる栄養の質が悪いと丈夫な骨ができません。栄養の質=食事です。人は食事からしか栄養を摂ることができません。ゆえに、食事の質が悪いと骨も脆くなります。骨はカルシウムだけでできている訳ではありません。特に骨質は骨を形成するコラーゲンの質に影響を受けます。栄養バランスの優れた食事をすることは骨を育てることになります。お菓子の食べ過ぎ、外食ばかりではどうしても栄養に偏りが出て、骨質の悪化を招きます。糖尿病・動脈硬化の方は骨質が悪化することが知られています。
また、骨も筋肉と同じように使わない骨は退化して脆くなります。宇宙飛行士が宇宙でゴムを使って筋肉を鍛えている映像を見たことがありますか?あれは、無重力状態で骨に負荷がかからないので、急速に骨がもろくなるのを防ぐためです。体からすると新しい環境に適応するための進化ですね。ここまでとは言いませんが、普段運動していない人は骨に負荷がかかりませんので、骨強度の悪化の原因になるのです。