突然ですが、太っている人が栄養失調というと、え?なんで?と思いませんか?
太っていること=栄養過多ではありません。カロリー過多です。人間に必要な栄養素は、カロリーだけでなくビタミン・ミネラルも重要ですので、必要な栄養素が不足していれば太っているかどうかに関係なく栄養失調になりえます。むしろ、カロリー過多になりやすい今の日本人にとってはビタミン・ミネラルこそが重要な栄養素だと言っても過言ではないでしょう。
人は食べることでしか栄養を摂取できませんので、栄養失調になると脳は食べるように指令を出します。お腹が減ります。栄養失調とはいかないまでも、異常にお腹が空く、食欲が止まらないと言う方の中には、ビタミン・ミネラルの不足によって起きている人がいます。例えば、お菓子やカップラーメンばかり食べていると必要な栄養素が摂れないばかりか、砂糖やリンのせいでビタミンやミネラルを消費してしまって、どんどん不足する事態に陥ります。そうなると、理論的には常に満たされない感じになり、何か食べたいという欲求が消えないことになります。そうして、どんどん食べてしまい太っていくのですが、栄養素は足りないままですので、さらに食べていく悪循環に陥っていきます。
生活習慣病の改善、食事の改善と言うと食べる量を減らすことだと思っている方は多いと思いますし、全く間違っていないのですが、必要な栄養素しっかり摂って、過剰な食事の欲求を抑えるようにすることも非常に大切です。必要な量を、必要なだけ食べていれば、絶対に太らないし、栄養失調にもならないからです。理想論ではありますが、目指すべき目標です。
日本人は伝統的に海の物、山の物を食べてビタミン・ミネラルを補給してきました。玄米は良いのですが、食べ続けるのはなかなか難しいと思っていますので、おすすめする食材が抹茶・寒天・カタクチイワシです。この3つだけで現代人に不足しがちなビタミン・ミネラルを全て補給することができます。たくさん食べる必要はありません。抹茶は耳かき1杯、寒天は1切れ、カタクチイワシは1匹で十分です。食事は毎日少しでいいから継続して摂りつづけることが大切です。
食事に関しても、継続は力なりです。