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スタッフブログ

2023.09.01

秋シーズンも虫刺されに注意を

今年も猛暑がきつい夏でしたね。これから秋に入り、外での活動が快適に過ごせる気温になってくると思います。7~8月よりもむしろこれからキャンプなどのアウトドアを楽しもうとしている方も多いのではないでしょうか。

今回はこれからのシーズンまだまだ注意していただきたい「虫刺され」をテーマに「蚊」についてお話したいと思います。

みなさん「虫刺され」や「蚊」に夏のイメージが強いと思いますが、蚊の活動期間は思ったよりも長期なのはご存知ですか?

蚊の活動時期は、4月頃から出始め7月~9月をピークに活動し9月以降にも存在しています。また、蚊が最も活発に活動する気温は22℃~30℃位だと言われています。ここ最近の夏の気温は、37℃や38℃といった猛暑で蚊にとっても活動しにくい気温となっています。逆に、これから涼しくなる9月の方がより活発に活動する可能性が高く注意が必要です。

●蚊の生態

日本に存在する蚊の多くが湿度の高い環境を好み、特に水たまりや用水路など水が溜まりやすい場所を好んで卵を産み繁殖します。タイヤの溝や空き缶などに溜まる少量の水たまりでも蚊は発生する事があるので、予防として周囲の環境管理も重要となります。

蚊のメスは繁殖時に栄養を求めてヒトの血を吸う為に近寄ってきますが、その時ヒトの体温や汗などの皮膚の匂い・二酸化炭素を検知して寄ってくるため、自然と顔まわりを飛んだり、活動量の多い子供の方がより狙われやすくなります。

●蚊の虫刺されによる症状

蚊に刺された場合に蚊の唾液に含まれる成分に対して身体がアレルギー反応を起こす事で、刺されてすぐに出現する赤み・かゆみ(即時型反応)と刺されて1~2日で出現する赤みとかゆみ(遅延型反応)が症状として現れます。

日本皮膚科学会の資料によると、これらの症状は一般に乳幼児期には遅延型反応のみ、幼児期~青年期には即時型反応と遅延型反応の両方、青年期~壮年期には即時反応のみが出現し、老年期になるといずれの反応も生じないとされています。しかし実際には、個々の体質や刺された頻度などによる個人差がかなりあるようなので、どの年齢においても予防対策はしていただいた方がよいと思います。

蚊の虫刺されには、蚊を媒介にする感染症のリスクもあります。

有名なもので「マラリア」という感染症がありますが、戦前の日本でも流行した感染症でした。現代の日本では、治療薬の開発や生活環境の向上・土地の改良などが進み媒介となる蚊が減少した事で根絶された感染症となりました。 ですが、現代の日本でも「日本脳炎」や「デング熱」などの蚊を媒介にした感染症は、少数ではありますが発生しています。国外の話として聞くことの多い蚊を媒介にした感染症ですが、日本でも確認されている事はぜひ知っておきましょう。

●予防対策

虫刺され予防といえば、虫よけスプレー(忌避剤)をイメージされる方が多いと思います。

現在使われている虫よけスプレーには「ディート」「イカリジン」という成分を含まれており、どちらの成分も前述した蚊の感知能力を攪乱させ、血を吸う所をわからなくさせる事で、蚊の吸血行動を阻止する効果があります。

何気なく使用する虫よけスプレーですが、実は使用上の注意もあります。「ディート」という成分は、濃度によって小児には使用できず、小児用に薄められた商品においても年齢によって使用回数の制限が設けられています。また、小児用の商品であっても、小児の顔には使用する事はできません。

一方で「イカリジン」は、2015年に承認された新しい成分で、年齢による使用回数の制限もなく小児へも使用する事が出来ます。ただし、一度の塗布で一定時間の効果が持続するため、過剰に使用する必要はありません。

また、虫よけスプレーと一緒に使用されることの多い日焼け止めですが、塗布する順番を守らないと虫よけスプレーの効果が減弱する事はご存じですか?

日焼け止めは、その膜で紫外線を吸収または反射させることで効果を発揮するのでどの順番で塗布しても効果は発揮します。

一方で虫よけスプレーは、塗布後揮発して空気中である程度の濃度になってはじめて虫が近寄らなくなるため、虫よけスプレーを先に塗布して日焼け止めを使用すると効果が減弱してしまう可能性があります。

この他の塗薬などとも順番を意識して使用する必要がありますので、普段から塗薬を使用されている方は、薬剤師に相談してみてください。

●蚊の穿刺をモデルとした注射針

刺された時の不快感や感染症のリスクなど良い面がない蚊ですが、実は蚊が医療に貢献している事はご存知ですか。

蜂やアブなどに刺された時には「痛み」を伴いますが、蚊に刺された時に「痛み」を感じた経験はありませんよね?その針はどんな構造をしているんだろうという疑問から「痛みのない注射針」が開発されています。

蚊の針は先端が細かいギザギザ状になっており、それがヒトの皮膚との接触面積を減らすことで、細胞の損傷を最低限に抑えて皮膚に滑り込む為、痛みを感じにくくなっています。

こうした研究で作られた注射針はすでに発売され、毎日の血糖測定を行う糖尿病患者の身体的・精神的ストレスに大きく貢献してくれています。

これからのシーズン、アウトドアを楽しむ前に薬局で「虫刺され」について相談してみてはいかがでしょうか。相談いつでもお待ちしていますね。

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