災害時緊急用アイテムセットを準備する重要性
こんにちは、皆さん!薬剤師のKです。最近は台風をはじめとする自然災害が発生しているので、日頃からの備えについて調べてみました。特に台風による停電や浸水、断水などが起こると、外出が難しくなり、必要な物資の調達ができなくなる場合があります。そのため、災害が発生する前に災害時緊急用アイテムセットを家庭で準備しておくことは、家族の安全を守るために不可欠です。このブログでは、災害時に役立つ基本アイテムや、家族構成に応じた追加アイテム、さらに日常生活に支障が出た際の便利なアイテムまで、具体的に紹介していきます。
災害時に役立つ基本アイテムのリスト
まず、災害時に最低限揃えておくべき基本アイテムを紹介します。これらは誰でも必要となるもので、全家庭に備えておいてほしい物品です。
1. 飲料水(1人1日1.5リットル、最低3日分)
災害時には飲料水が最も重要なアイテムの一つです。通常、1人1日あたり3リットルが推奨されていますが、持ち運びを考慮して1.5リットルに減らすことも現実的な選択です。飲料水は、災害用のペットボトルを数本リュックに入れ、避難時に持ち出せるようにしておくのが良いでしょう。家に備蓄しておく量は多めに用意し、家族全員が安心して過ごせるようにします。
費用目安: 1000〜3000円(500mlペットボトル10本以上)
2. 非常食(缶詰、インスタント食品、栄養補助食品など)
長期保存可能な非常食を最低でも3日分備えておきましょう。缶詰やインスタント食品、栄養補助食品は災害時に役立ちます。特に、加熱や調理を必要としない食品を選ぶことが重要です。家庭内での備蓄量は多めに設定し、避難時には軽量で持ち運びやすいアイテムを選びましょう。
費用目安: 3,000〜5,000円(3日分程度)
3. 懐中電灯と予備電池
停電が起きた場合、真っ暗な環境で行動するのは非常に危険です。強力なLED懐中電灯を用意し、予備の電池も複数揃えておきましょう。ソーラー充電式や手回し充電式のものを選べば、電池切れを心配する必要がなくなります。また、ランタン型のライトもおすすめです。これらは長時間使用でき、手が塞がらないため、避難時や災害時に便利です。
費用目安: 1,000〜3,000円(LED懐中電灯と電池セット)
4. 携帯ラジオ
災害時にはスマートフォンの通信が遮断されることもあります。携帯ラジオは、停電や通信障害時に災害情報を入手するための必須アイテムです。特に、手回し式やソーラー充電式のラジオは、電池切れを心配せずに長時間使えるのでおすすめです。
費用目安: 2,000〜5,000円(手回しやソーラー充電式)
5. 応急手当用品(救急セット)
軽い怪我や火傷に対応するための救急セットを用意しましょう。絆創膏、ガーゼ、消毒液、包帯、ピンセット、はさみ、テーピングなどの基本的な医療用品は必須です。さらに、常備薬や処方薬がある場合は、それらも余裕を持ってストックしておきましょう。
費用目安: 1,000〜3,000円(基本的な救急セット)
6. マルチツール
災害時には、ナイフや缶切り、はさみなどが一つにまとまったマルチツールが非常に便利です。これ1つで様々な作業をこなすことができ、非常時に役立ちます。信頼できるブランドのものを選ぶと、耐久性が高く、長く使えます。
費用目安: 1,500〜3,000円
7. 携帯充電器
スマートフォンは災害時の連絡手段や情報収集に欠かせませんが、停電中は充電できません。ソーラー式や手回し式の携帯充電器を用意しておけば、緊急時にも充電が可能です。大容量のモバイルバッテリーも併用すると安心です。
費用目安: 2,000〜4,000円
家族構成や特別な事情に応じた追加アイテム
家族に幼児や高齢者、ペットがいる場合、それに合わせた特別なアイテムも用意しましょう。各家庭に必要な物資を個別に確認して備えます。
1. ベビーフード・おむつ(幼児がいる場合)
幼児がいる家庭では、ベビーフードやおむつを多めにストックすることが重要です。液状ミルクは長期保存が可能で、災害時にも調乳が不要なので非常に便利です。また、おむつやおしりふきなども、普段使用している量の1.5倍ほどを目安に備蓄しましょう。
費用目安: 2,000〜3,000円
2. 処方薬や常備薬(持病がある場合)
持病がある場合、いつもの処方薬や常備薬を1週間分以上多めにストックしておくことが推奨されます。特に、薬が手に入らなくなる可能性があるため、医師や薬剤師に相談し、事前に備えておきましょう。
費用目安: 必要に応じて
3. 補聴器用の電池(必要な方)
補聴器を使っている方は、必ず予備の電池を数セット用意しておきましょう。長期間停電が続くことを想定し、最低でも1ヶ月分の電池をストックしておくことが理想的です。
費用目安: 500〜1,000円
4. ペット用の非常食・水(ペットがいる場合)
ペットも家族の一員です。ペット用の非常食や水も忘れずに準備しましょう。ドライフードや水、ペットシートなどを少なくとも3日分以上確保しておくことが望ましいです。
費用目安: 1,000〜2,000円
災害時の食料や水の確保と保管方法
水や食料は家庭に備蓄しておくことが基本ですが、避難所に行く場合は最小限の量を持ち運べるように工夫します。水はペットボトルを使い、食料は缶詰や栄養バーなど、持ち運びやすいものを選びましょう。これらは常温で保管でき、長期間保存できるものを選びます。また、定期的に賞味期限を確認し、ローテーションさせることが重要です。
費用目安: 5,000〜10,000円(家庭での備蓄分)
緊急時に使える便利なアイテムとその活用法
1. 簡易トイレ
断水時に使用できる簡易トイレは、家庭での衛生管理において非常に重要です。凝固剤付きの簡易トイレや、使い捨てのビニールトイレを用意しておくと、災害時のトイレ問題を解消できます。特に水の供給が止まった場合に役立ちます。
費用目安: 1,000〜3,000円
2. 防寒シート
アルミ製の防寒シートは、寒さから身を守るために効果的です。また、怪我をした場合の応急処置にも使えます。軽量でコンパクトなため、持ち運びもしやすいのが特徴です。停電時や避難所で寒さに耐える際にも役立ちます。
費用目安: 500〜1,500円
3. 水の浄化タブレット
災害時に飲料水が手に入らない場合、川や雨水を飲用水にするために水の浄化タブレットが役立ちます。特に「AQUATABS(アクアタブズ)」は、1錠で約1リットルの水を浄化できる水の浄化タブレットで、30分程度で飲用可能な水に変えることができます。これは、細菌やウイルスを除去する効果があり、災害時やアウトドアで使用されることが多い製品です。具体的には、99.9999%の細菌と99.99%のウイルスを30分以内に除去できるとされています。ただし、濁った水や有機物が多く含まれている水の場合、煮沸やフィルタリングを併用して処理することが推奨されています。
AQUATABSは、長期保存が可能で、数日分の水を確保できる点から、非常時には有効です。災害時に飲料水が不足する恐れがあるため、予備として1セット持っておくと良いでしょう。
費用目安: 1,000〜2,500円(50錠入り)
4. テントやタープ
避難所が不足している場合や、自宅が使えない場合には、テントやタープが有用です。家族全員が避難できる広さのものを用意し、避難所に到着するまでの一時的な避難スペースとして利用することができます。
費用目安: 5,000〜10,000円
緊急用アイテムセットの保管場所とメンテナンス
災害時には、すぐにアイテムを取り出せるようにしておくことが重要です。玄関や寝室など、すぐにアクセスできる場所に保管し、家族全員がどこに置いてあるかを確認しておきます。また、定期的にアイテムを点検し、消費期限の切れた非常食や、劣化した懐中電灯の電池などを交換しましょう。メンテナンスは3〜6ヶ月ごとに行うことを推奨します。
避難時に持ち運びやすいアイテムセットの工夫
避難する際には、家族全員が自分で持ち運びできるようにリュックサックにアイテムをまとめておくと便利です。特に子供や高齢者がいる場合は、それぞれが軽量な荷物を持てるように工夫し、必要最小限のものをパッキングしておきましょう。また、折りたたみ式の水タンクやバッグを準備しておけば、避難時に必要な物資を簡単に持ち運ぶことができます。
費用目安: リュックサック:2,000〜5,000円、折りたたみ式タンク:1,000〜2,000円
まとめ
災害時に安心して行動するためには、事前の準備が不可欠です。ここで紹介したアイテムを参考に、家族や自分に合った災害時緊急用アイテムセットを早めに揃えておきましょう。物資の準備だけでなく、定期的なメンテナンスも忘れずに行い、台風や災害に備えることで、非常時においても安心して対処できる環境を整えておきましょう。