―医療用麻薬とPCAポンプの勉強会に参加しましたー
こんにちは、ながせ薬局にしぎふ店の薬剤師Kです。
先日、地域の患者様へより質の高い在宅医療を提供するため、緩和ケアに関する勉強会(愛知県 薬剤師在宅医療対応研修事業)に参加しました。
講義:「オピオイド鎮痛薬の臨床知識」
講師:木の香往診クリニック中川 院長 安江 敦 先生
がん疼痛治療の概要、医療用麻薬を含むオピオイド鎮痛薬の特徴や副作用対策、そして最近注目されているケミカルコーピングについても学ぶことができました。また実際の症例検討を行い、患者さんの痛みについて、原因や状態の評価、痛みの緩和のための具体的な処方提案についても考え、ディスカッションすることができました。モルヒネなどの医療用麻薬を含むオピオイド鎮痛薬は決して終末期の医療のみに用いられるものではなく、「よくある誤解」に対しての適切な説明も非常に大切であることを改めて実感しました。
実習:「今さら聞けない無菌操作の準備とPCAポンプの充填」
講師:名古屋市立大学薬学部 講師 石田 智滉 先生
無菌調剤の技術を再確認する実習を行いました。24時間持続して痛みを抑える「PCAポンプ」へ安全にお薬を充填する手順や、衛生管理のポイントをトレーニングしました。
いずれの講義・実習も非常に有意義なもので大変勉強になりました。
そもそも『PCAポンプ』とは?
PCAポンプとは、患者さんが自分で痛みをコントロールできる点滴の機械です。
- 持続投与:24時間を通して一定量の鎮痛薬を投与し続けます。
- 追加投与(ボタンで薬を追加):痛いときにボタンを押すと、すぐに鎮痛薬(医療用麻薬など)が注入されます。
- 使いすぎ防止で安全:一定時間はボタンを何度押しても薬が出ない仕組み(ロックアウト機能)があり、過剰投与を防ぎます。
緩和療法においてPCAポンプは「痛みを我慢せず、安全に自分に合ったペースで痛みを和らげるための心強い味方」と言えます。
注射薬を混ぜ、PCAポンプに注入します(左写真、見本薬です)


患者さんにお渡しする際は右写真のような状態で点滴等につなぎます
地域に根ざした薬局として
在宅療養における痛みのコントロールには、医師・看護師・薬剤師の緊密な連携と、確かな調剤技術が欠かせません。患者様やご家族の不安に寄り添い安心をお届けできるよう、今回学んだ知識と技術を日々の業務に活かしてまいります。
在宅療養や薬剤師の訪問サービスについてご不明な点がございましたら、いつでもながせ薬局グループ各店へご相談ください。