花粉症シリーズ3回目です。
いままでの2回で、花粉症のお薬の種類について、即効性と持続性についてお話をしました。
今回は具体的に「それぞれの薬の特徴や使用上の注意点」についてお話ししようと思います(*’ω’*)
①持続性内服薬
・最近は眠気の副作用も少なく、安全に使えるものが多い。
・症状が出る前から予防的に使用を開始すると効果的。
・継続して服用する必要があるため、やや費用がかかる。
②即効性内服薬
・昔からある比較的歴史の長い薬。
・眠気や口の渇きなどの副作用の発現の可能性が高いが、すぐに効果が出るため症状がつらい時には便利。
・緑内障や前立腺肥大などの持病のある方は要注意‼
・持続タイプと比べると値段は安く抑えられる。
③ステロイド点鼻薬
・症状がある時にその都度使うのではなく、定期的に使用することで炎症を抑えていく。
・即効性はあまりないため効果がないと勘違いして途中でやめてしまいがち。
・ステロイドという呼び名のインパクトでなんだか怖いイメージを持たれがちだが、患部への直接の使用のため体内へはほとんど吸収されない。
・継続して使用する必要があるため、やや費用がかかる。
④即効性点鼻薬
・鼻粘膜上の毛細血管を収縮させ、鼻の奥の浮腫みを取り鼻詰まりを解消する。
・炎症を一時的に無理やり抑え込んでいるので、効果は劇的だが使いすぎると逆に症状が悪化する。
・ステロイド点鼻薬と併用されることが多く、同時に使う場合はこちらを先に使用して一時的に鼻詰まりを解消させてからステロイド点鼻薬を使うと奥までしっかり届くので効果的。
・値段は安価で効き目も強いため乱用されがち。
⑤抗アレルギー点眼薬
・抗アレルギー成分が直接患部で働き、目のかゆみや涙を止める。
・花粉を洗い流すつもりで何度もさすという話をまれに聞くが、用法用量以上に使用しても効果はあまり変わらないため注意。
・コンタクトレンズ装用中は使用出来ないものが多いが、現在はコンタクトレンズ装用中もそのままさせる点眼薬もある。
⑥抗アレルギー貼付剤
・抗アレルギー成分が皮膚から徐々に吸収され、内服をせずに持続的な効果が期待出来る。
・飲み薬ではあまり効果がなかったが貼り薬にしたら効果があるという方もいる。
・眠気や口の渇きなどの副作用は飲み薬と同様に注意が必要。
その他にも、重症の方限定で使用できる注射剤などもありますが、基本的には上にあげたような種類のものが花粉症のお薬の主なものです💊
ご自分が処方されたりドラッグストアで購入されたお薬がこの中のどのタイプのお薬なのかを正確に把握して、正しく使ってしっかりと花粉症の対策を立てましょう( `ー´)ノ