こんにちは!薬剤師の佐藤です。最近私自身、血圧が高くなり悩んでいます。そんな自分への自戒を込めています。血圧は非常に重要です。高いということは体に何らかの問題を抱えているということです。
ところでみなさん、血圧はどうやって測っているかご存知でしょうか?今は機械のところが多いですが、一昔前は先生が耳で聴いていました。今でも聴いて測っているところもありますが、かなり少なくなりました。ぎゅっと腕をしばって血流を止めます、そして徐々に緩めていって、ドクンと音が聴こえ始めたところが最高血圧、そして音が聴こえなくなったところが最低血圧です。
仕組みは単純で腕の血管の音を拾っているだけです。今の技術であれば安価で作ることができます。値段によって精度にはほぼ変わりないと言って良いです。値段が高いと痛くない材質だったり、記録できたりするだけです。しかし、手首で測るものは操作が簡単ですが、ブレが大きく、精度が低いのでおすすめしません。手首の高さや、動きですぐに数値が変わってしまいます。
1日に何回も測っている方を見かけるのですが、あまり意味がありません。一般的には朝起きてトイレに行った後、一息ついてから測るのが良いとされています。それは、血圧には日内変動があり、起床してから上がり始めて、日中がピーク、夜にかけて下がっていくからです。つまり、起床時に高いということはピーク前にすでに高く、明らかに異常値であると見做すことが出来ます。一般的に正常な人は日中が130前後、夜は110前後になります。高血圧の方は治療に正確な数値が必要なので、起床時に測ることが大切になってきます。
しかし、普段の健康チェックに一環として測定する場合は、特に気にする必要はありません。呼吸が乱れるようま状態でなければ、だいたいいつ測っても140/90を超えることはないと思ってください。ここが大事です!正常な人はなかなか超えません。何の気なしに測った血圧が140/90を超えている方は変に言い訳せず、生活習慣病もしくは一歩前である自覚を持って生活習慣の改善に取り組みましょう!