みなさん、こんにちは!薬剤師の佐藤です。
医療従事者・高齢者の先行接種で1回目を打った方が多くなってきました。今後一般接種も始まるにあたってやはり副反応を気にされる方が多いと思います。
私を含めた全員が接種後数時間で腕が痛くなりました。翌日はさらに痛くなります。たぶん皆さんもそうなると思います。これをインフルエンザワクチンと比較して、新型コロナワクチンの副反応が酷いと思われている方が多いです。
これはワクチンの種類によるものではなく、注射の打ち方の違いによるものです。ワクチンは日本では皮下注射が主流ですが、世界的には筋肉注射です。日本ではあまり知られていませんが、筋肉注射の方が効果は高いと言われています。
皮下注射と違い、さらに奥の筋繊維に針をブスッと刺して薬液を注入するため、筋繊維が傷つきます。感覚的には筋肉痛より酷く、肉離れより軽い感じの痛みが出ますが、傷がつくのは刺した部分だけのため数日で治ります。接種後の翌日が痛みのピークになるのは筋肉痛が1~2日後に痛くなることをイメージしてもらうとしっくり来ると思います。
※追記 接種部位のみではなく、周辺にまで腫れ・痛みがひろがる場合は、ワクチンの副反応だと思われます。2回目の接種後の副反応はさらに出る可能性が高くなります。
接種後の痛みは思ったより痛くてびっくりすると思いますが、ワクチンが怖い訳ではないので安心してください。