シリーズ最後の予防法は生活習慣の改善です。脱水症の予防でも結局は生活習慣≒体調管理がとても重要になります。
熱中症死亡事故は肥満傾向のある方が多いです。言われてみれば、確かに!となる方が多いと思います。皮下脂肪で熱を逃がしにくい、重い体を動かすため運動時の熱量が多くなるからです。そして、太るということは日々の食事はカロリーが多い濃い食べ物だったり、飲み物はジュースだったりするので、食事や飲料からの水分補給が少なくなりがちです。
では、生活習慣病の方はどうでしょうか?もちろん脱水症になりやすいです。血流も悪く水分が体の隅々まで行きにくくなりますし、高血圧の塩分過多、糖尿病の糖質過多で水分不足になりやすいことをイメージすると納得できると思います。
寝不足や疲れで体調が万全ではない時はどうでしょうか?もちろん脱水症になりやすいです。なぜなら、体の水分調節機能が落ちるからです。極端なことを言えば、どれだけ水分を補給したとしても、腸から水分を吸収できなければ不足することになります。水分を吸収しても体が適切に使えなければ体温は上昇します。乳幼児や高齢者は脱水症になりやすいのは、もともと体の機能が弱いからです。若年層や健康な成人であっても、その日の体調が良くなければ同じことです。
運動不足になっている方はどうでしょうか?もちろん脱水症になりやすいです。慣れない運動をすると多量の汗をかきます。体も疲れやすく、体温調節機能も落ちています。筋トレと一緒の感覚です。体は使わない機能は衰えます。①で最初にお話ししましたが、練習せずにいきなりマラソンしたら、水分摂取をしっかりしたとしても危ないです。
話を総合していくと、普段から生活習慣に気を付けて健康維持を頑張っている方は自然と脱水症(熱中症)予防にもなっているのです。