東京の新規感染者3000人、全国で9500人と感染者数に歯止めがかからない状況です。書いているさなか、初の感染者10000人超えのニュースが出ていました。一方で、重症者数は全国で500人程度、東京のデータでは高齢者の重症者の割合がわずか3%弱と非常に少ないです。死亡者数も全国で10人未満と少ないです。
当初、まだ感染者数が少ない状況でも、医療逼迫・医療崩壊を理由に緊急事態宣言を出しました。今はどうでしょうか。感染者は増えていますが、重症者と死亡者は減少の一途です。理由は高齢者が感染しない、重症化しないためです。まだワクチンがなかった6月は感染者がもっと少なかったのに、重症者が1000人を超えていました。誰がどう見てもワクチンの効果が明らかに出ています。
しかし、一部の専門家やマスコミは感染者数が多い、中等症の患者も危険だと言いだして、危機を煽っています。いつの間にかゴールが変わっています。医療逼迫していないし、重症者も死亡者も減少しているのに、何が問題なのでしょうか?このまま危機を煽った結果、経済が止まり、税金が減れば、医療費が足りなくなるわけで、それこそ医療崩壊が起きてしまいます。今が問題だと言うのであれば、まず当初の目標設定が誤っていたことを訂正し、新たに国民が納得する目標を設定するべきです。
アメリカやイギリスは日本の何倍も感染者がいるのに、ワクチンにより重症者・死亡者が減ったとして規制を解除し、サッカー・テニス・野球など満員の観客です。なぜか日本はオリンピックも無観客です。欧米ではもはやワクチンを打ってない人が重症化するのは自己責任の風潮です。個人を尊重する欧米らしい考え方です。日本は日本らしくあるべきで、全て見習えとは言いませんが、さすがに行きすぎだと思います。
そんな中、ニュースの端の方で、東京都内で熱中症により10人死亡の記事がありました。明らかにコロナより怖いです。死亡者も上回っています。熱中症は自己責任なのに、コロナはワクチンを打ってない人も守るため集団免疫を獲得しないといけないそうです。私も医療者の端くれとして、国民の生命・財産を守るため、適切な注意喚起をしていきたいと思います。
ワクチンの効果は絶大!打った高齢者の方は脱水症・熱中症の方が怖い!みなさん気を付けてください!