今回はお風呂の温度についてです。
この話を書く前にネットで色々調べましたが、42度を超えるお風呂に入るのは危険という記事が非常に多かったです。少なくとも反対はしません。反対するだけの根拠がないからです。しかし、こういった記事が間違いを生んで、冷えから風邪を引きやすくしている可能性は十分にあると思いました。
まず、42度を超えるお風呂は危険と信じた人は、お風呂の設定温度を何度にするのでしょうか?42度はないような気がします。40度~41度にするのではないでしょうか?
ここに問題があります。41度でお風呂を沸かした後、お風呂は41度のままなのでしょうか?もし、保温機能がすぐれており41度のままだったとしても、人がお風呂に入ったら41度のままなのでしょうか?
結論から言いますと、41度のお風呂に入ったら、36.5度前後の体温の人が入ればお風呂の温度は確実に下がります。特に冬場は浴室自体が寒いのでさらに下がります。ちょっと油断すると40度ないでしょう。そんなお風呂にずっと入っていても体は冬の寒さに耐えられるだけの熱を確保できません。お風呂から出て体を拭いているうちに、すぐ体が冷えて寒いと感じることでしょう。寒いと感じることが体に良い訳がありません。また、40度のお風呂では入った時に、「温かい、気持ちいいなあ~。」と心身がリラックスする人も割合も少ないと思います。あれ?少しぬるいぞ?と思ったら、その感覚が正しいはずです。
前回もお話ししたように、人は本能的に体に良いこと、悪いことは分かるようになっています。個人差があることは重々承知しています。入った時に、気持ちいいなあ~と思う温度、お風呂を出た時に「寒い!冷えちゃう!」とならないような温度が適切であると考えています。だいたいの人が、冬は設定温度を42度にしてお風呂に入るといいくらい、もしくは入るとお湯の温度が下がって追い炊きがしたくなると思います。さらに寒い2月は42度でもすぐに温度が下がってしまうので、設定温度は43度が良いこともあるでしょう。
ただし、高齢者の方は少し事情が違いますので、次回詳しくお話しします。
少なくとも一番大事なことは、情報に惑わされることなく、体の声を聴いて、自分自身が一番良いと思う温度にすることです。このブログで何度も言っていますが、冷えは万病の元です。体が冷えないようにお風呂でしっかりと体を温めましょう!