新型コロナ対策としてマスク・うがい・手洗い・3密回避は広く知られています。そのおかげか去年はインフルエンザが流行りませんでした。普通に考えれば今年も同じような感染対策が徹底されれば流行する可能性は低いと思います。ただの風邪も同様です。ウイルス性の感染症は同じ対策が有効だと思います。
今回は別の対策として柚子湯のお話をします。
冬至に入ると風邪を引かなくなると言われています。もちろんご存知の方も多いと思います。根拠を説明することは出来ませんが、これは迷信などではなく実際に効果があると考えています。
柚子にはビタミンCが豊富に含まれており、血行を良くし、体を心から温める効果があります。非常に良い香りがし、リラックス効果もあります。何より日本人には、柚子湯は体に良いと感じる遺伝子が残っているかのようです。嫌な気持ちになる人はほとんどいないのではないでしょうか?
人間というのは非常によく出来ており、体に取って良いこと、悪いことは本能的に分かるようになっていると考えています。つまり、柚子湯は体に良いので、良い気分になるのです。医療の世界では、エビデンス(科学的根拠)が幅を利かせていますが、昔から伝わっている風習や伝統を否定するものではありません。
柚子湯の風習は銭湯が始まった江戸時代からだと言われています。少なく見積もっても150年以上の歴史があります。全くの迷信で、何も効果がないのであれば消えていく時間は十分にあります。実際に風邪を引かないと感じた人が多かったから広まり、現在まで残っているのでしょう。
日本人が150年以上も続けてきた風習を根拠が薄いという理由だけで切り捨てる方がもったいないです。もし、風邪に効果がなかったとしても、柚子の香りに包まれて入るお風呂は非常に気持ちがいいです。少なくとも損することは1つもありません。
今年も柚子湯につかって体を温め、心身ともにリラックスしましょう