こんにちは!海薬局のKです。
秋といえば「食欲の秋」。ぶどうやさんま、秋なすなど旬の食材がとても美味しい季節になりましたね。
ただし、この時期に楽しむ食べ物の中には、実は「お薬との相性」に気をつけてほしいものがあるんです。
今日はちょっと身近な「秋の味覚と薬の意外な関係」をご紹介します。

ぶどうと鉄剤
「貧血で鉄剤を飲んでいるけれど、秋はぶどうが食べたくなる!」という方も多いのではないでしょうか。
実は、ぶどうに含まれる渋み成分「タンニン」が、鉄とくっついてしまいます。
その結果、鉄が体に吸収されにくくなってしまい、薬を飲んでいても思ったほど効果が出ないことがあります。
ポイントはここ!
- 鉄剤は必ず水かぬるま湯で飲むこと
- ぶどうやお茶・コーヒー・赤ワインは、鉄剤を飲む前後2時間は控えると安心

さんまと抗凝固薬
秋のさんまは脂がのって最高ですよね。
ただし「血液をサラサラにする薬」を飲んでいる方は要注意です。
さんまの脂に多く含まれるEPA・DHAにも血液をサラサラにする働きがあります。
そこに薬の作用が重なると、血が固まりにくくなりすぎてしまい、鼻血が止まりにくい、あざが増える、血尿が出る…といった症状につながることがあります。
覚えておきたいこと
- さんまは「食べてはいけない」わけではありません
- ただし「毎日たくさん食べる」のは控えましょう
- 出血が増えたときは、自己判断せず早めに医師・薬剤師にご相談ください

秋なすと胃薬
秋なすは柔らかくて甘みがあり、とても美味しい食材です。
ですが、冷たい料理でたくさん食べると体を冷やして胃腸に負担をかけることがあります。
胃薬は胃酸を抑えたり粘膜を守ったりして働きますが、胃の働きそのものが弱っていると十分に効果を感じられないことがあります。
おすすめの工夫
- 冷たいなすよりも、焼きなすや味噌汁など「温かい調理」で食べる
- 胃薬はあくまで補助。食生活の工夫と合わせることで効果が出やすくなります
秋なすは美味しいですが、食べ方ひとつで胃への負担が変わりますよ。

まとめ
秋の味覚と薬の関係をおさらいすると…
- ぶどう × 鉄剤
タンニンが鉄とくっつく → 吸収されにくい → 貧血改善が遅れる - さんま × 抗凝固薬
EPA・DHAが薬の作用を強める → 出血しやすくなる - 秋なす × 胃薬
冷やす作用で胃の働きが落ちる → 薬の効果を感じにくい
「どうしてそうなるのか」を知っておくと、薬をより安全に使えます。
旬の味覚を楽しみながら、薬の力もきちんと引き出しましょう。
「この食べ物と薬は大丈夫?」と不安に思ったら、ぜひ海薬局にお気軽にご相談ください。
