12月に入り、寒さも厳しくなってきましたね。これから年末年始に向けて、お忙しくされる方も多いかと思います。先月の通信でもお伝えしましたが、疲れがたまると免疫力が落ち、風邪などにかかりやすくなります。特に今年は、すでにインフルエンザが大きく流行しており注意が必要です。
インフルエンザとは?
インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。冬に流行する季節性インフルエンザは A 型と B 型が中心で、以前は12月から増え始め、1〜3月にピークを迎えることが一般的でしたが、最近では例年より早く、10月ごろから流行が始まることも多くなりました。今年も10月頃から患者数が増え、11月中頃から大きな流行となっています。
過去にはスペインかぜ(1918〜1920)や新型インフルエンザ(2009)など、世界的な大流行を起こしたこともあります。
特徴的な症状として、急な高熱や関節痛が挙げられます。他にも風邪と同様に咳、鼻水、頭痛などが起こることがあります。周りに移さないためにも、これらの症状が見られた場合は早めに受診して検査を受けるようにしましょう。


インフルエンザを予防するには?



インフルエンザウイルスそのものは強いウイルスではありません。正しい手洗い、うがい、マスク着用、アルコール消毒を習慣にすることで、感染リスクを大きく下げられます。新型コロナ流行期にマスク着用が徹底されていたことでインフルエンザ患者が大幅に減少したことも、その証拠と言えます。また、疲労や睡眠不足は免疫力の低下につながるため、日頃から無理をしすぎないことも大切です。


予防接種も効果的です。インフルエンザワクチンは毎年の流行予測に基づき3つのウイルス型(A型2種・B型1種)の抗原が含まれています。予測が外れることもありますが、接種しておくことで症状が軽く済む場合もあります。また、インフルエンザワクチンは卵由来成分を含みますが、軽度の卵アレルギーであれば接種できることも多いです。不安な方は事前に医師へご相談ください。
インフルエンザになってしまったら?

インフルエンザ陽性と診断された場合、発症日を0日として5日間、かつ解熱後2〜3日程度はウイルスの排出が続くとされています。周囲に移さないためにも、この期間は外出を控えて休養しましょう。
治療は主に対症療法ですが、抗インフルエンザ薬が使用されることもあります。代表的な薬は次の通りです。
・タミフル(オセルタミビル):5日間内服
・ゾフルーザ:1回のみ内服
・リレンザ:5日間吸入
・イナビル:1回のみ吸入(2キット)
どのお薬も適切に使用すれば、症状の改善を早めたり、周囲への感染を防ぐ効果が期待できます。副作用は比較的少ないですが、気になる症状があれば薬剤師にご相談ください。
なお、以前タミフルを服用した小児に異常行動が見られたと話題になりましたが、これは薬の副作用ではなく、インフルエンザによる合併症(インフルエンザ脳症など)が原因と考えられています。
抗インフルエンザ薬は発症後48時間を過ぎると効果がほとんど期待できません。思い当たる症状があれば、できるだけ早めに受診しましょう。